食の重要性と栄養の正しい知識
株式会社コーケンは、食の重要性と栄養の正しい知識を、多くの人に伝えたいという想いから1980年に創業しました。最初に取り組んだのが「栄養分析システム」の開発です。開発目的は、生活者が食生活への意識を高め、栄養に関する知識を深めることで、 生活習慣の改善やアスリートの体づくりなどに役立つと考えたからです。しかし当時は食事の重要性を、いくら訴えてもて聞き入れてもらえない状況でした。
株式会社コーケンは、食の重要性と栄養の正しい知識を、多くの人に伝えたいという想いから1980年に創業しました。最初に取り組んだのが「栄養分析システム」の開発です。開発目的は、生活者が食生活への意識を高め、栄養に関する知識を深めることで、 生活習慣の改善やアスリートの体づくりなどに役立つと考えたからです。しかし当時は食事の重要性を、いくら訴えてもて聞き入れてもらえない状況でした。
スポーツ選手は身体に応じた肉体強化につなげるための食事(栄養学的)を摂り、技術を習得するためのトレーニング、そして身体を十分に休めることがとても大切です。
2000年初頭のスポーツ栄養管理においては、プロテインやアミノ酸サプリメントが個別に利用されていましたが、 アスリート専用の「総合栄養補助食品」の概念はなく存在しませんでした。スポーツ競技における栄養の重要性については、1988年に開催されたソウルオリンピックにおいて、日本は惨敗し、その敗因は日本代表選手団の8割が、栄養摂取不足という実態が明らかになってからです。
当時コーケン・メディケアのスポーツ専門治療院には、全国から甲子園をめざす多くの高校球児が治療に訪れていました。高校3年間一途に野球に打ち込みながら、肩や、肘の故障で、地方大会や甲子園で十分な活躍ができない球児が数多く診てきました。
全国大会を目指すチームは練習量も半端ではなく、選手の体はその激しい運動量にふさわしい十分な栄養を求めています。その当時、野球部の指導者に選手の食事について伺うと、選手まかせであり選手やその父兄に聞いても食事は、しっかり食べているという回答が戻ってきます。
しかし、ケガや慢性化した痛みに悩まされる高校球児が多い現状があり、根性論や精神論だけではなく、正しいスポーツ理論に基づいた食事が必要であると考えました。そこで実際に全国高校球児やスポーツ選手に(1,905人)栄養素の摂取状況調査を行ないました。
3日間の食事記録「口にしたすべての食べ物」を記述した栄養分析の結果、普段の食事では脂質・炭水化物・カロリー(エネルギー)の充足率は4割ほどであり、それ以外のビタミン、ミネラルは必要量の半分も摂れていません。特にアスリートに大切な、骨を作るカルシウム、貧血を防ぐ鉄は必要量の3割程度の充足率でした。これでは体が悲鳴を上げ、ケガをしやすく、治りにくいのも当然だと納得しました。
家庭での食事は栄養バランスが偏り、栄養について知識のない父兄、選手は食べているつもりでも栄養は摂れていないのです。激しい運動をする選手にとって栄養不足は、ケガや故障につながるだけでなく、身体を大きくする事もできません。そこで、ガリガリの高校球児が必要とする栄養素を効率よく摂取できる「総合栄養補助食品」開発の必要性を、強く感じ開発に取りかかりました。
体が大きくならない、
怪我の多い
原因が栄養不足にある
高校球児が1日に必要とする栄養素を計算すると、食事だけでは必要な栄養素は補えません。特にビタミン類の補給に欠かせない野菜などは、食品そのものの栄養化が減っていて、食べる量では栄養を満たせないのです。栄養不足のまま練習や肉体トレーニングに励んでも、効果は出ず、怪我もしやすくなります。
高校球児にバランス良い食事を指導し、どうしても足りない栄養素はサプリメントで補い栄養バランスを満たすこととなります。そのための足りない栄養素を上質な原料で原価を算出すると、1日1人600円前後となり、1ヶ月18,000円となります。開発に賛同してくれる野球部監督から、高校球児の1日あたりの小遣い平均は350円であり、小遣いを考慮した「総合栄養補助食品」価格設定が求められました。
このため、総合栄養補助食品の品質を維持でき、しかもコストが抑えられる供給元を全国で探しました。しかしそんな都合の良い条件に応じてくれる企業があるわけがありません。この価格では無理だと諦めかけた時、プロボクサーを目指した経験を持つ、国内有数の健康食品受託加工メーカーの社長との出会いがありました。社長はスポーツと栄養の重要性を理解しており、自社の企業理念とも合致するということで、協力の申し出があり製品化への道が開けました。た。
開発当初は、ハイレベルな運動強度の高校球児に、トレーニングに見合う食事が重要であり、食事だけでは補えない栄養を補助するアスリート専用の「総合栄養補助食」として説明していました。しかしこの説明では、選手や父兄には響かず、その必要性を納得してもらえないのが実情でした。2000年代初頭は健康意識の高まりとともに、生活習慣病予防などに注目が集まり、メタボ訴求のサプリメントや健康補助食品などが続々と市場に登場した時期でもありました。
高校球児の怪我や故障を未然に防止するために、食事だけでは補えない栄養を補助するため上質な原料を使った「総合栄養補助食」である、その私たちの思いが伝わらないのはなぜかを、関係者を交えて議論を重ねました。結論として、アスリートとして戦える強い体を作るための食品、それは「総合栄養補助食品」ではなく、肉体強化食として再定義し「強化食」という名称に変更しました。このネーミング変更が、市場に氾濫するの栄養補助食品とは一線を画し、ブランドを確立する足掛かりとなり、 「強化食」を、ぜひ使いたいという選手が増えてきました。