デルメ食トレmagazine 第11弾(強豪校の身体づくり) 鳥羽高等学校 | メディケアスポーツ
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デルメ食トレmagazine 第11弾(強豪校の身体づくり) 鳥羽高等学校

京都府 鳥羽高等学校
夏は暑く、冬は寒い京都府の気候に負けず、ライバル校にも負けない強さを身につける。
3学年全員で「いただきます」。なかには早起きして自分で弁当をつくってきた球児も!

食は重要なファクター
優勝を前提にした逆算思考

1915年に大阪・豊中球場で開催された「第1回全国高校野球大会」で深紅の大優勝旗を手にした京都府立第二中学校。1948年に鳥羽高校が栄光を継いだあともその地力は衰えていない。今夏も実力校に一矢報いてみせた。

野球部・監督
松下浩司 (まつした こうじ)
野球部・監督
松下浩司 (まつした こうじ)

1982年京都府京丹後市生まれ。峰山高校、大阪体育大学を卒業。2010年に鳥羽高校の部長に着任し、2012年選抜、2015年選手権と国体出場を支えた。2019年監督就任。

リハーサルを経た夏
燃え尽きた準決勝

 夏の京都大会の準決勝、鳥羽高校は延長11回タイブレークの末、3対10で京都外大西に敗れた。勝ち越しを許したあとの8回に1点を追加して2対2とし、試合を振り出しに戻すと、そのまま両者譲らず延長戦へ突入。延長10回に再び1点ビハインドになったが、すぐに点を取り返してまたも同点。その回、1死満塁サヨナラのチャンスをつくるなど相手にプレッシャーをかける場面もあった。ヒリヒリした攻防が続く中、先に力尽きたのは鳥羽だったが、どちらが勝ってもおかしくないゲームだったと言えるだろう。

 最後に甲子園に出場した2015年夏以来、9年ぶりの準決勝進出だった。勝ち上がれた理由を松下浩司監督は次のように明かした。

 「春季大会をリハーサルと位置づけて、勝ち上がり方、準備の仕方、コンディショニングなどをシミュレーションしてみました。春は準々決勝まで戦ったんですが、ある程度『こうすればいい入り方ができる』というイメージがついたんです。それを夏の大会でブレることなくできたことが大きな要因だったと思います」。

 軸をブラさずに甲子園出場の夢を追うのではなく〝甲子園出場を決定項〟とし、やるべきことを逆算したのだ。

CLOSE UP PLAYER

食トレを始めてから球速もアップしました!

3年・投手
野口翔生さん
3年・投手
野口翔生さん

 入学当初は120km/hだった球速が、高校3年で143km/hまでアップしました。体重が増えて、下半身に筋肉がついてパワーも出ました。「球速を上げたい!」と思いながら取り組み始めた食トレだったので、結果にすごく満足しています。中学のときはバスケットボールもしていて、夜になるとよく足がつっていましたが今は、滅多につらなくなっています!

CLOSE UP TRAINER

株式会社コーケン
食トレアドバイザー
川上 恵さん

 担当変更により昨年7月に初めて指導した際に「このチームは甲子園に出るべきだ!」と衝撃を受けました。学ぼうとする意欲が高いです。以前、毎朝計測した体重をメッセージアプリで報告してくれていましたが、数字が伸びず私から策を練り直す意味で「やめよう」と切り出したことがありました。でも、自分たちで改善点を話し合い「もう一度やらせてください」と申し出てくれたんです。今夏の結果も納得できる良いチームです。

旧チームが残した財産
京都制覇への手応え

 〝逆算する〟とはどういうことなのか。松下監督は、優勝することを大前提として、優勝したときの状態とそのプロセスを先に洗い出しておくことだと説く。具体的に鳥羽では「体重を落とさないために食事量を減らさないことはもちろん、熱中症対策として食事の時間と量を管理すること、リカバリーとして補食をとったり、ケガのないように新たな調整をします」と、春季大会前からさまざまなことに気を配っていた。

 夏は気温の上昇でさらに過酷な戦いになることから、体重や体力を落とさないためにより多くのエネルギーが必要になる。選手は保護者に支えられながら栄養バランスを整え、1日3食、補食、コーケンが提供する「強化食」を毎日欠かすことなく摂取。白米が喉を通りにくいときはうどんなどの麺類に置き換えたり、おにぎりのサイズを小さくするなど工夫しながら、決められた食事量をキープした。さらに、毎朝の起床時に測る体重の増減に合わせて食事量や内容を見直すこともあった。トレーナーによる月1回の食トレ指導のときに筋肉量、除脂肪体重などを詳しく知ることで、強い身体に磨きをかけてきた。

 メンタル講習を受講し学ぶ指揮官のもと多様なトレーニングを組み合わせることで、培ってきた力を本番で発揮できることも同校の強みだ。

 「今夏はなにが足りなかったのか……。正直悩みました。それが分からないくらい、徹底的に準備して大会に入ったので。でも、この先もやるべきことを継続して、積み上げていくことで、いつか甲子園に繋がると思っています」。

 〝大前提である目標〟まで、もうあと一歩だ。

京都府 鳥羽高等学校 野球部
●所在地 京都府京都市南区西九条大国町1 ●学校創立 1900年
●直近の戦績 24年春季大会ベスト8、24年選手権京都大会ベスト4

CLOSE UP SUPPORTERS

右・孫野真弓さん
(3年・孫野航のお母さん)
 左・加藤美里さん
(3年・加藤丈のお母さん) 
右・孫野真弓さん
(3年・孫野航のお母さん)
左・加藤美里さん
(3年・加藤丈のお母さん) 
Q.食トレを始めた当初、 印象に残っていることは?

A.「カルシウムをとるためには牛乳」など漠然とした知識はあったけれど、吸収をよくするために他の栄養素も必要なことなどを細かく教えてくださって、衝撃を受けました。(加藤さん)

Q.息子さんにどんな変化がありましたか?

A.中学から補食をとっていたので小さい身体なりにがっちりしていたんですが、食トレでさらに引き締まったように思います。3年生は下級生よりお尻がキュッとしています。(孫野さん)

文・写真:喜岡 桜
掲載内容に関しては制作時の情報となります。

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